
| |
| 義歯(特に総義歯)は構造上、自分の歯のように 前歯で噛もうとすると、図Aのように、 義歯の奥が浮き上がり、上の義歯が落ちてくることがあります。 その対策として、ある程度、大きくて堅さのある物を噛む時は、 糸切り歯(犬歯)より奥で噛むとよいでしょう。 (前歯でガブッと、リンゴをまるかじりしようとするより、 ひとくち大の大きさに切り、奥歯ですりつぶすようにして 食べるのがよいでしょう。) 義歯を入れて長い人などは、慣れてくると、 前歯で噛み切っているようですが、 その多くは、図Bのように、 舌先で下の義歯をおさえると同時に、 舌の奥で上の義歯をおさえて、義歯が浮かないようにして 噛んでいます。 舌で義歯をおさえるこの方法をマスターすれば、 前歯でも噛み切ることができるでしょう。 ![]() 器用な患者さんだなと、こちらが感心させられるような舌使いを されるかたもいらっしゃいます。 舌と口輪筋にはさまれて、入れ歯はバランスを保って、 はずれないんです。その舌と口輪筋のトレーニングって、 重要だと思います。 もちろん、かみ合わせがフラフラせず決まっていることも、 義歯の安定のためには重要なことです。 「治療用暫間義歯」や「パタカラ」をおすすめします。 「家族といっしょに義歯でおいしく食べる」山田晴子・赤堀博美著 (女子栄養大学出版部)より |